表2.奥羽山脈を越えた7本の鉄道の比較(南から北へ)

スイッチバック:表2

      

 表2は、一番南を通る磐越西線から、一番北を通る花輪線までの7本について、山脈を越えた日、最高海抜駅の標高、最急勾配などを記したものです。
 それによると、米沢−福島間の奥羽本線が、
■最も早く開通し(1899年5月15日)
■最も高いところに駅があり(峠駅、622m)
■最も急勾配な場所がある(38パーミル)
というわけです。
      switchback-koubai.jpg
 たとえば、水平方向に1,000メートル進むとき、垂直方向に38メートル高度を上げるとします。その勾配を三角関数の正接(タンジェント)を使って「38パーミル(‰)」と表します。そのときの角度は2.2度になります。板谷峠にはそのような箇所が6つあります。小さな勾配のように思われるかもしれませんが、鉄道としてはたいへん急な勾配なのです。









(C) 置賜文化フォーラム All Rights Reserved.