スイッチバック:関根の鉄道林
写真14. 関根の鉄道林 奥羽本線の米沢−関根間の直線部分には、長さ約3キロメートルにわたって防雪林(吹雪防止林)が続きます。「関根の鉄道林」と呼ばれる防雪林です。 1912年(大正元年)に造営されて以来、一世紀近くも風雪から列車を守ってきました。 「奥羽本線関根一号林」は、2000年〜2003年、文化庁「農林水産業に関連する文化的景観の保護に関する調査研究」の2次調査対象となりました。 写真14の撮影現場の近くには、旧国鉄時代の仙台・秋田両鉄道管理局の境界があり、南の関根側(仙台局管内)が「関根1号林」、北の米沢側(秋田局管内)が「関根101号林」と呼ばれています。 近年、線路そばのスギが伐採されて、景観がずいぶん変化しましたが、重要な鉄道遺産であることに変わりはありません。 米沢を一望できる場所で、最も手軽に行けるのは、おそらく吾妻連峰の天元台スキー場でしょう。最上部の「つがもりゲレンデ」のリフト終点は標高1,820メートルだそうです。 1998年の、シーズンオフも近い5月上旬、天元台から「関根の鉄道林」を見下ろしてみました。 春霞みのために視界がそれほどよくありませんが、長さ約3キロメートル、“グリーンベルト”として存在感を示しています。 写真15. 天元台スキー場から見下ろした「関根の鉄道林」 |
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