置賜ワイン物語〜有限会社酒井ワイナリー〜

有限会社酒井ワイナリー

会社名  有限会社 酒井ワイナリー
創業  1892年(明治25年)
代表取締役  酒井又平
所在地  〒999-2211
 山形県南陽市赤湯980番地
 社 員  4名
 電 話  0238−43−2043
 FAX  0238−40−3184
 URL  http://www.sakai-winery.jp/
 Eメール   bird-up@sakai-winery.jp 


☆おすすめワイン☆
ブランド名 ワインの特徴 写真 ワインに合う料理
(置賜の料理等)
バーダップ樽熟成(赤) 赤:辛口 ミディアム 自社畑(鳥上坂)産マスカットベリーA種+ブラッククイーン種混醸 我が家で一番人気の赤。余韻の良さと渋みの引けのよさが魅力。 米沢牛すき焼き
小姫 華やかなブドウの香りと、とろりと甘い人気の白ワイン。ジャガイモの料理に合います。 いも煮
樽熟成 鳥上坂 名子山
赤(辛口)
自社畑産カベルネソーヴィニヨン・メルローを使用。名子山とは鳥上坂にある自社畑の字名です。
酸味と渋みのバランスが良く、骨太な味わいのフルボディータイプです。
米沢牛ステーキ
☆ワインに関するエピソード等☆
 酒井綾子取締役は、ワイナリー本来の姿とは、自家栽培するぶどう畑で自ら作ったぶどうをもってワイン造りをすることで「土地の味をワインの味」にすることであるとおっしゃいます。置賜では自家栽培のぶどうだけでワイン造りをされている唯一のワイナリーです。ワイナリー本来の姿である「ぶどう作り」があっての「ワイン造り」という信念を持っている酒井ワイナリーでは、ぶどう畑を育てる活動をされています。畑の雑草は除草剤をまくことをせず、羊を飼って食べさせています。苦労の多い作業ですが、こだわりのワイン造りには欠かせないことだとおっしゃいます。今赤湯の十分一山では多くの耕作放棄地が問題になっているようですが、酒井ワイナリーは、その畑をオーナー制度により買い取り、醸造用ぶどう造りを進めているのです。オーナーはぶどうの木の所有者になり、自分の植えた木のぶどうから造られたワインが、オーナー自身に届く仕組みで魅力があります。今のままでは、十分一山のぶどう畑が無くなるという危機感を持っておられ、ぶどう畑復活の働きをされているのです。自家栽培のぶどう作りによるワイン造りを守ることは、ワインの利益がぶどう畑に消えてゆくような地道な活動だそうですが、50年後100年後、豊かな実りのこの地の姿を描きつつ、「地ワイン」の活動を守り続けておられるのです。
 日本では、まだワイン文化が広まっていなかった頃、ジュースのような甘口を好む消費者から心無い言葉で辛口ワインを批判されたそうですが、自らのワイン造りの信念を貫き、本格辛口にこだわり続けた酒井ワイナリーのワインは、本物志向の人々の心へ届き、完売商品が続出しています。雑誌「婦人画報」2012年10月号に酒井ワイナリーのワインが取り上げられました。高級品しか取り上げない雑誌に掲載されたことは、長年貫いてきたことを市場が認めた結果です。こだわりのワイン造りは確かなファンを呼び込み広がりをみせています。


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