置賜ワカテアーティスト:大沼洋美(写真家)

置賜ワカテアーティスト:大沼洋美(写真家)

Artist 3:大沼洋美


置賜ワカテアーティスト・No.3〜写真家 大沼洋美〜


Q1:この道を目指したキッカケは何ですか?

A1:子どもの頃から、画を描いたり工作したりするのが好きだったのですが、美術を志そうとは思っていませんでした。高校生の頃、
コンパクトカメラを買ってもらったことが写真との出会いでした。ただ散歩しながら撮るだけだったのですがそれが面白かったんです。他に写真を志すきっかけになった出来事といえば、父が持っていた一眼レフカメラを禁止にされてて、羨ましそうに見ていた事もきっかけだと思います。
自分の進路を考えなくてはいけなくなった時、初めて自分を見つめてみて、自分は表現する分野に進もうと思って美術を志すことに決めました。大学生のころは卒業後のことはあまり考えていなくて制作ばかりしており、4年生後期になって企業の説明会出た事もあるんですけど、違和感を感じ、そのまま美術の道を歩むことに決め、卒業後も横浜の写真の専門学校に通って勉強と制作を続ける道を選びました。


Q2:ご自分の作品の特徴や制作するうえでのこだわり・ポイントなど教えて頂けますか?

A2:私が撮影したいなと思うのは『何でもないもの』で、普通に生活しているものの中にあるもの、取り立てて主役にならなそうなもの、見落とされてしまうもの、例えば「雑草」とか「普通の乗用車」とか「人の家の庭」とか「垣根」とか「電柱」とか「ガードレール」とか・・・そういった「ふつう」のものがモチーフになっています。










Q3:創作活動をしていて良かった事や苦労した事はありますか?

A3:苦労は、夜に撮ると決めたら、寒くても眠くても出ていかなきゃいけなかったり、

機材が重かったりするところです。夜、撮影していてお巡りさんに声を掛けられたりもします(笑)。
良かった事は、“人生の柱”のようなものが出来たという事です。
一人暮らしをして仕事をして生活をしていた時の話しですが、働いていたお店の店長が代わったある日、当然の様に仕事を減らされ、簡単に他人の都合で生活の基盤が崩れてしまうことを知りとてもショックを受けるという経験がありました。リストラされて自殺や他殺を行う暗いニュースが頻繁に起こっていた時でしたが、自分には写真という糧があったので不幸な事件を起こすこと無く生きてこられたのだと思います。
また、人と知り合い、人と繋がることで「場」や「企画」や「作品」など新しいものが生まれるのでとても楽しいです。









Q4:今後、どのような作品を制作したり、創作活動を通してどのような事を伝えていきたいかなど、ご自身の目標や展望などを教えて下さい。

A4:今、studioこぐまの活動と自分の制作活動を行っていますが、どちらも
可能性について考えたり、考えさせられたり、可能性の種を蒔いたりする活動です。
東日本大震災や未だ収束していない福島原子力発電所の問題以前から廃校には関わっているのですが、これまで当たり前だと思っていたものについて改めて考えたり、新しいものを創ってゆく大きな流れの一つだと考えます。
美術にはまだまだ可能性がありますので、『美術と地域』が出会って、化学変化を起こして、新しいものが生まれて欲しいなと思っています。studioこぐまを作家や地域の方が訪れる可能性あふれる場所にしていきたいので、是非studioこぐまに遊びに来て下さい。


※掲載作品:「とおくのちかくへ行ってくる」より

          


 大沼洋美 −略歴−
 1982年−山形県寒河江市生まれ
 2005年−東北芸術工科大学情報デザイン学科映像コース卒業
 2007年−東京綜合写真専門学校研究科卒業
 2007年−東北芸術工科大学情報デザイン学科映像コース副手[-2010年]
 2010年−東北芸術工科大学生涯学習担当講師
 2011年−studioこぐま代表、東北芸術工科大学ファシリテータ、山形Vカレッジ非常勤講師


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