まほろば工房まき【高畠町】
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置賜文化フォーラムの編集員「うさぎ妃」です。
今回は、まほろば工房「まき」さんを訪問させていただきました。
木のぬくもりが伝わる優しい作品をたくさん造っておられる眞木正典さんは創作民芸品の作家さんですが、本業は、工務店を経営しておられる社長さんです。
奥様と2人で迎えて下さいました。
笑顔が素敵な眞木さんと優しい奥様で幸せいっぱいのご様子ですが、
お二人は試練の日々を協力して乗り越えてきた過去を持っておられました。
正典さんは、2007年12月に頸椎手術をし、
1年間の療養をされ、重いものが一切もてなくなったそうです。
不況の中、下降ぎみの業界で元気な人でも経営が大変な時代、体を壊してはもう生きてゆけないと正典さんは絶望し、奥様に一緒に死のうと言うほどまでに落ち込んだそうです。
今の眞木さんの笑顔からは想像できないことですが、
事実大変な落ち込みだったと奥様が話されていました。
そんな正典さんを救ったのが奥様でした。
落ち込んでいる眞木さんを奥様はいろいろなところへ連れ出し、
白石のある民家で行灯に出会ったのです。
奥様が正典さんに行灯を造るように何度も呼びかけたそうです。
奥様があまりにも何度も言うのでしかたなく造った行灯が、まわりの人々にとても喜んでいただけたことがきっかけで今の創作活動がはじまったそうなのです。
重いものは持てなくても、小さな行灯造りならでき、
それが喜んでもらえることに希望を見いだした正典さんは、
どんどん創作活動に没頭してゆきます。
手先を使うことでリハビリにも有効だったようで、
お医者さんが驚くほどの回復をし、今では本業の家づくりも出来るまでに回復されたのです。
今は本業があるので、夜に創作活動を続けておられます。
いろいろな展示会の呼びかけが多くなり、販売する予定でなかった作品も、
どうしても譲ってほしいとのお客様からの要望で販売も始めているそうです。
眞木さんの創作したミニ古民家をみて、涙を流すおばあさんもいたそうです。
作品から伝わるあたたかさは、試練を乗り越えた正典さんの生きる希望が込められているからなのかもしれません。
病気がなければ創作活動はしていなかったといいます。
試練を宝に変えた眞木さんご夫妻の笑顔は素敵でした。
■お問合せ先
まほろば工房 まき 筺090-3753-6111
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