【高畠町】「延年の舞」

 延年の舞【高畠町】


 高畠町の安久津八幡神社の秋の例大祭では、およそ千年の歴史を持つ延年の舞を、地元の小学生が気品高く、古式豊かに舞います。

■安久津八幡神社の延年の舞とは

 高畠町の安久津八幡神社では、5月3日は春の例大祭として倭舞を奉納し、9月15日は秋の例大祭として延年の舞を奉納します。

「延年の舞」
 延年の舞は、平安末期から室町時代に栄えた寺院芸能の一種で、法会・法要などで舞ったものだと伝わる舞楽です。神社へ奉納するための舞であるため、地元では神楽舞として継承されてきました。
 安久津八幡神社の延年の舞は、奥州藤原氏の仏教文化の流れを汲むといわれています。各地の舞が、中世以降伝えられなくなったのに対して、安久津の延年の舞は古式をよく残しているところに特徴があります。

 五穀豊穣、天下泰平、国家安全を祈願して、舞師の指導の下で練習を積んだ稚児が舞楽殿で舞を奉納します。昭和63年3月に町の無形民俗文化財に指定され、平成17年3月には県の無形民俗文化財に指定されました。

 舞楽は振鉾式(燕舞式)、拝舞、三躰舞、太平楽、眺望楽、蛇取舞、姥舞の7曲が伝わっており、振鉾式と姥舞の2曲は舞師が舞い、他の5曲は稚児舞とも呼ばれ、地元の小学生の男児が舞います。

■安久津八幡神社 秋の例大祭「延年の舞」

 平成25年度は、新たに稚児を迎え、地元高畠町立高畠小学校の2年生から6年生までの男児7名が参加しました。稚児たちは、9月に入るとほぼ毎日、舞師の島津拓朗さんの指導で練習に励んできました。
 本番のこの日は、安久津八幡神社本殿で神事を行った後、舞楽殿へ移動し、延年の舞を奉納します。子どもたちの舞を紹介します。

◆延年の舞
日時:平成25年9月15日(日)
場所:安久津八幡神社 舞楽殿

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『三躰舞』

 三躰舞は、男児3名で舞います。
 「一つ二つ三つ四つ五つ六つ七つと・・・」と続く唱え言葉に合わせて舞います。
 あいにくの雨模様でしたが、舞楽殿前には沢山の観客やカメラマンが集まっていました。





拝舞(おがみまい)

『拝舞』


 男児1名による舞です。
 拝舞は、扇を持ち合掌して、その名の通り拝むような姿勢で舞います。






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『太平楽』


 男児2名による舞です。
 太平楽は、白い装束で頭にはちまきを締め、「とごーとごーとごーとごとごとご・・・」と続く唱え言葉に合わせて、太刀を用いて舞います。





つ望楽(ちょうぼうらく)

『眺望楽』


 男児2名による舞です。
 「ひーふーみーよーえーむーななーと・・・」と続く唱え言葉に合わせて舞います。






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『蛇取舞』

 男児1名による舞です。延年の舞の中で最も難しい舞です。
 蛇取舞は、中央に蛇のかたちをした布を置き、その周辺で舞います。舞の前半に蛇退治を表現し、後半に退治した喜びを表現しています。蛇を捕って、食すまでの流れを表しています。




 平安時代からおよそ千年受け継がれてきた延年の舞。現在では、延年の舞が行われている寺社・地域は全国でも少ないそうです。
 安久津の地に伝わり、子どもたちによって伝統が大切に守られていることは大変素晴らしいと思います。


 平成25年度 祭事日程

安久津八幡神社「延年の舞」
平成25年9月15日(日) 場所:安久津八幡神社【高畠町】

まほろばの里芸能祭「延年の舞競演」出演
平成25年11月19日(火) 会場:高畠町文化ホール「まほら」【高畠町】



〇取材協力     安久津八幡神社 一戸芳樹宮司
          安久津八幡神社文化財保存会 深瀬吉男会長

〇写真提供     宇佐美卓哉さん

〇取材・執筆編集  置賜文化フォーラム編集員 佐藤道代


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