【米沢市】伝国の杜こども狂言クラブ

 伝国の杜こども狂言クラブ【米沢市】



 伝国の杜こども狂言クラブでは、小中高生が和泉流狂言の稽古を通して、着物や季節の行事などの日本の伝統文化を学んでいます。

■伝国の杜こども狂言クラブとは

 伝国の杜こども狂言クラブでは、東京都から和泉流狂言師の山下浩一郎さんを講師に招いて、1年を通して狂言や小舞の直接指導を受けています。狂言は、400年以上も前から伝わり、国語の教科書にも登場する分かりやすくて面白い日本古来の演劇です。

 狂言の稽古では、発声方法、歩き方など所作(しょさ)といわれる立居ふるまい、いわゆる狂言の基本について、セリフの意味を一緒に考えながらていねいに習います。古くから使われる日本語のセリフや狂言独特の所作など、日常生活で触れることのない貴重な体験もあります。また、扇の使い方や着物の着方、足袋、袴、肌着などの扱いを通して、和装文化に親しみ、物を大切にする心も育て、日本古来の伝統文化を学ぶことができます。

 平成13年度に米沢市に伝国の杜が開館し、米沢市内の少年少女の希望者による「狂言ワークショップ」の講座が開かれました。その講座は「こども狂言普及活動」として継続され、その講座を発展させて平成17年に「伝国の杜こども狂言クラブ」が設立されました。以来、毎年14人から20人の小中高生が参加するようになり、現在に至っています。

■こども狂言クラブの活動内容


能舞台(伝国の杜入口)
 メンバーは、毎年14〜20名の参加者で小中高生が米沢市内外から通っています。稽古回数は、年間20回程度で発表の機会も6回程度あります。伝国の杜を活動拠点としており、練習を積み、伝国の杜の能舞台での発表を目指して演技に磨きをかけています。
 発表会は、米沢市の上杉まつりや雪灯篭まつりに合わせて行うほか、毎年春分の日には「こども狂言クラブ春休み発表会」を開催して一年間の活動の成果披露の場としています。
 そのほか、学校の体育館で演じたり、米沢市外で発表することもあります。

■狂言の稽古内容について
 子どもたちは入会するとまず初めに小舞を稽古します。まず謡(うたい)を習い、発声法を身に付けたら、次に舞を通し所作の基本を身につけます。


小舞「兎(うさぎ)」
 ほとんどの子どもが一番最初に習う曲は小舞「兎(うさぎ)」です。このことにちなみ、こども狂言クラブの小舞は「一筆うさぎ」の紋をつけた紋付の着物や袴を正式な衣装としています。
 小舞の稽古を一つクリアしたら、希望により狂言へと進みます。狂言はお芝居ですので、まずセリフを覚えます。
 子どもたちは、セリフを覚える自主稽古や先生との稽古により内容を理解し、次に型(動き)をつけて稽古します。畳部屋や能舞台を使い分けて、ときには伝国の杜エントランスに設置している能舞台で公開稽古をするなど日頃から発表を意識するように指導されます。
 稽古方法としては、伝統に従い小舞も狂言もすべて先生の真似をすることで覚えます。先生の稽古は月1、2回ほどですので、先輩が稽古してくれることもあります。
 小舞から狂言へ、さらに難しい狂言へと進むことで、狂言独特の発声や姿勢、求められる型(身体の動き)や日本語の力を段階的に身につけます。


■狂言とは
 日本の伝統芸能の一つで、猿楽(軽業(かるわざ)、奇術、物まねなどの演芸。能楽の元。)の滑稽な部分を劇にしたものです。物まねの要素や写実的なわかりやすいせりふ劇の性格をもちます。「能」と合わせて、「能楽(のうがく)」と呼ばれています。
■小舞とは
 狂言の曲中で舞われる短い舞のことです。



■支援組織「狂言クラブうきたむ」について


衣装の準備の様子
 子どもたちの狂言活動を支えている団体として、子どもたちの保護者やクラブの卒業生で組織している支援団体「狂言クラブうきたむ」があります。
 こども狂言クラブを卒業したお兄さん、お姉さんの他に、子どもたちの保護者の方々が、いろいろな場を通して支援しています。子どもたちの衣装の準備や発表会の際の着付けなどを行っています。
 こども狂言クラブの子どもたち、家族、ボランティアの方が一緒になって、日本に古くからある文化に親しんでいこうとしているのが「伝国の杜こども狂言クラブ」なのです。

 ここからはこども狂言クラブの1年間の活動を取材し、その活動内容をご紹介いたします。


 平成24年度 活動内容

平成25年3月10日(土)
『プラザ子ども演劇祭2013春』出演 会場:川西町フレンドリープラザ【川西町】

平成25年3月20日(水)
『春休み発表会』 会場:伝国の杜・能舞台【米沢市】

 平成25年度 活動内容

平成25年4月20日(土)
『稽古はじめ』 場所:伝国の杜・能舞台【米沢市】

平成25年5月4日(土)
『金剛流さくらに舞う会』出演 会場:伝国の杜・能舞台【米沢市】

平成25年6月23日(日)
『山下浩一郎先生による稽古 戞‐貊蝓伝国の杜・練習室【米沢市】

平成25年7月28日(日)
『山下浩一郎先生による稽古◆戞‐貊蝓伝国の杜・練習室【米沢市】

平成25年8月25日(日)
『山下浩一郎先生による稽古』 場所:伝国の杜 能舞台・練習室【米沢市】

平成25年9月8日(日)
『山形県能楽の祭典』出演 会場:伝国の杜・置賜文化ホール【米沢市】

平成25年10月13日(日)
『山下浩一郎先生による稽古ぁ戞‐貊蝓伝国の杜・大会議室【米沢市】

平成25年11月9日(日)
『山下浩一郎先生による稽古ァ戞‐貊蝓伝国の杜・大会議室【米沢市】

平成25年11月30日(土)
『置賜こども芸術祭2013』出演 会場:飯豊町町民総合センター「あ〜す」【飯豊町】

平成25年12月1日(日)
『山下浩一郎先生による稽古Α戞‐貊蝓伝国の杜・能舞台【米沢市】

平成25年12月8日(日)
『稽古納め』 場所:伝国の杜・能舞台【米沢市】

平成26年1月26日(日)
『中間発表会』 場所:伝国の杜・能舞台【米沢市】

指導者インタビュー
伝国の杜こども狂言クラブについてインタビュー



〇取材協力  伝国の杜こども狂言クラブのみなさん
       指導者 和泉流狂言師 山下浩一郎先生
       公益財団法人米沢上杉文化振興財団 伝国の杜・置賜文化ホール

〇執筆編集  置賜文化フォーラム編集員 佐藤道代



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