【米沢市】伝国の杜こども狂言クラブ 平成25年8月25日(日)「稽古」



「和泉流狂言師山下浩一郎先生による稽古」


平成25年8月25日(日)

 伝国の杜こども狂言クラブは、平成25年8月25日(日)に、本年度3回目の山下浩一郎先生による稽古を行いました。この日は、8名が稽古に参加しました。

 こども狂言クラブは、平成25年9月8日(日)に伝国の杜・置賜文化ホールで開催される「平成25年度 山形県能楽の祭典」に出演します。
 この日は、山下浩一郎先生の指導のもと、「山形県能楽の祭典」で発表する演目のリハーサルを行い、また、狂言・小舞の演目ごとのクラスに分かれて稽古を行いました。



小舞「宇治の晒」


能舞台でのリハーサル


3人の舞が揃います。

 伝国の杜エントランスの能舞台で、「山形県能楽の祭典」で発表する小舞「宇治の晒」のリハーサルを行いました。

 本番では着物を着て舞を披露しますので、浴衣を着て練習を行うことで、全体の動きなど感覚をつかみます。








 発表する3名が練習に参加し、山下先生が立ち位置や動きなどを細かくチェックしながら、最終確認を行いました。







小舞「七つ子」


小舞「七つ子」の稽古風景


山下先生による指導の様子




 小舞「七つ子」の稽古風景です。4名が稽古に参加しました。








 初めて、最後まで舞の型をつけ、山下先生が小舞「七つ子」の謡をうたいながら、全体の動きや扇を持つ手の高さ、立ち位置などを細かく指導しました。






狂言「盆山」


狂言「盆山」の稽古風景


指導されたことをしっかりとメモします。

 狂言「盆山」の稽古では、主にセリフ覚えを行いました。
 初めに山下先生がセリフを読み、そのあとに続いて、言葉の発音などを確認しながら発声練習を行います。
 狂言を演じるにあたって、ストーリーや長いセリフを頭に入れ、まずは正確に発音・発声できるように練習していきます。



 山下先生は、「お客さんに"ここはこういう場面ですよ"と伝えるために、大事なところに印をつけてきて、その場面をしっかり演じ切れるように家でおさらいしましょう」と、次回までの課題を示していました。

 月に一度の稽古なので、次回の稽古までに各自での自主練習が必要となります。




狂言「佐渡狐」


能舞台でのリハーサル


狂言「佐渡狐」の稽古風景


立ち振る舞いも最終確認を行います。

 伝国の杜エントランスの能舞台で、「山形県能楽の祭典」で発表する狂言「佐渡狐」のリハーサルを行いました。
 狂言「佐渡狐」は、3月に開催された「こども狂言クラブ春休み発表会」で披露した演目です。能舞台で一通り演じ、山下先生が細かく指導します。







 能舞台から見た光景は照明が明るく、客席側から見る光景とは雰囲気が違います。








 「能楽の祭典」の発表まで2週間ほどですが、リハーサルは今回のみとなります。

 その後は各自が復習稽古をし、発表に向けて練習を重ねていきます。






本年度の取り組みについてのインタビュー

 こども狂言クラブに加入して7年目となる中学二年生の男子生徒に話をお聞きしました。これまで習ってきた演目のレパートリーも多く、狂言を立派に演じています。


中学2年生の男子生徒

稽古に取り組む様子
Q.本年度に習う演目は何ですか?

A.狂言「仏師」と小舞「七つ子」です。小舞は、舞と謡を両方習ってから、どちらかを担当します。

Q.本日の稽古はいかがでしたか?

A.いつも通り、順調で面白かったです。

Q.どのようなところが面白かったですか?

A.今日、稽古した演目の小舞「七つ子」は、初めて習う演目で、謡や舞を習うのも初めてで全く知らない演目だったので、日々新しいことに挑戦できるのが面白いです。

Q.山下先生の稽古は月一回ですが、それまでに自主稽古を行っているのですか?

A.家でも自主稽古を行ったり、能舞台を借りて練習をしたりしています。

Q.7年間、狂言を習ってきて山下先生から教わることはありますか?

A.山下先生は、狂言師としてもプロですし、話題も豊富で面白いですし、教え方も上手です。そういった部分を通して、頭にすんなり入ってくるので、尊敬しています。

Q.次の発表の機会は、「山形県能楽の祭典」になりますが、発表に向けての意気込みを聞かせてください。

A.今まで習ってきた演目の中からの発表となり、山下先生にも一度見ていただいている演目なので、心配な部分はありません。発表の日まで精一杯練習して、披露できるように頑張りたいです。

―ありがとうございました。次回の発表も楽しみにしています。


 子どもたちは、自宅などで自主稽古を行って、月1回の稽古に臨んでいます。発表の機会が多くあることで、子どもたちにとって大きな目標になるのだと思いました。



〇取材日   平成25年8月25日(日)
       詳細:こども狂言クラブ稽古日
       会場:伝国の杜 練習室・能舞台

〇取材協力  伝国の杜こども狂言クラブのみなさん
       指導者 和泉流狂言師 山下浩一郎さん
       公益財団法人米沢上杉文化振興財団 伝国の杜・置賜文化ホール

〇執筆編集  置賜文化フォーラム編集員 佐藤道代



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 平成24年度 活動内容

平成25年3月10日(土)
『プラザ子ども演劇祭2013春』出演 会場:川西町フレンドリープラザ【川西町】

平成25年3月20日(水)
『春休み発表会』 会場:伝国の杜・能舞台【米沢市】

 平成25年度 活動内容

平成25年4月20日(土)
『稽古はじめ』 場所:伝国の杜・能舞台【米沢市】

平成25年5月4日(土)
『金剛流さくらに舞う会』出演 会場:伝国の杜・能舞台【米沢市】

平成25年6月23日(日)
『山下浩一郎先生による稽古 戞‐貊蝓伝国の杜・練習室【米沢市】

平成25年7月28日(日)
『山下浩一郎先生による稽古◆戞‐貊蝓伝国の杜・練習室【米沢市】

平成25年8月25日(日)
『山下浩一郎先生による稽古』 場所:伝国の杜 能舞台・練習室【米沢市】

平成25年9月8日(日)
『山形県能楽の祭典』出演 会場:伝国の杜・置賜文化ホール【米沢市】

平成25年10月13日(日)
『山下浩一郎先生による稽古ぁ戞‐貊蝓伝国の杜・大会議室【米沢市】

平成25年11月9日(日)
『山下浩一郎先生による稽古ァ戞‐貊蝓伝国の杜・大会議室【米沢市】

平成25年11月30日(土)
『置賜こども芸術祭2013』出演 会場:飯豊町町民総合センター「あ〜す」【飯豊町】

平成25年12月1日(日)
『山下浩一郎先生による稽古Α戞‐貊蝓伝国の杜・能舞台【米沢市】

平成25年12月8日(日)
『稽古納め』 場所:伝国の杜・能舞台【米沢市】

平成26年1月26日(日)
『中間発表会』 場所:伝国の杜・能舞台【米沢市】

指導者インタビュー
伝国の杜こども狂言クラブについてインタビュー



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