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置賜原木きのこ栽培研修会【米沢市】置賜総合支庁

置賜原木きのこ栽培研修会【米沢市】置賜総合支庁:画像

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置賜文化フォーラムの編集員「うさぎ妃」です。


皆さん三大うま味成分をご存じのことと思います。
昆布のグルタミン酸、鰹節のイノシン酸、そしてきのこ類のグアニル酸です。
今日は三大うまみの中でも、きのこ類に関するご紹介です。


2013年3月12日午後1時30分より、
置賜総合支庁では森林整備課主催で、「置賜原木きのこ栽培研修会」を開催しました。

今回うさぎ妃は、その研修会を取材させて頂きました。




置賜には、きのこ原木(ほだ木)の原料となる広葉樹が豊富で有効活用ができるそうです。

民有林のうち山形県広葉樹面積の43%が置賜にあり、
きのこの原木に換算すると11億8千本分もあるということです。


ナラ枯れの被害が拡大していると言われています。この原因は昔と比べて、森林の更新、伐採サイクルの崩壊があるということでした。昔もナラ枯れの発生はあったのですが、更新、伐採サイクルの保持がなされていたので、発生しても数年で終息したのです。しかし、昨今は燃料の化石燃料使用が進み、森林の更新、伐採・利用が進まないことがナラ枯れ被害が起こりやすい環境となっているのだそうです。


豊富な広葉樹資源を活かし、森林を元気にするには、有効利用することが大切なのです。
そこで、有効利用のひとつとして「原木きのこ栽培」を広げようという提案です。


原木なめこの経営指標を紹介してくれましたが、栽培して地元産直センターで販売したとして、原木1本から得ることができる利益は、原木を購入した場合でも約45%で、原木を自己調達した場合なら70%も粗利があるのです。
栽培農家の方にも嬉しい数値です。


「山の幸振興対策支援事業」という県の支援もあり、取り組み易くなっているそうです。


坂本幸雄氏から説明の後は、斎藤良次氏がきのこアドバイザーとして、きのこ栽培について現場に関することを指導して下さいました。




多くの方が参加して、皆さん熱心に勉強していました。


斎藤良次氏は、シイタケ栽培の秘策を教えて下さいました。

重要なキーワードは「シイタケは枯れた木に生える」ということだそうです。

このキーワードを見逃してはいけないということで、いかに原木を枯らすかということがポイントで、原木伐採の時期が重要であることを指導しています。

台風が多い9月から10月の紅葉中期、黄色くなった葉に赤い葉が1割程度混ざった頃が一番よいとのことでした。この頃に木を伐採することで、原木をきのこ栽培に適した枯れた木にすることが出来るそうです。


また、きのこ栽培に適した場所は、じめじめした場所の印象がありますが、最も適した場所は、夏に木影に入って弁当を食べたいような、風が通り水はけがよく涼しい場所が最適なのだそうです。


先に記したように、きのこは三大旨味成分を持っています。
同時にビタミンD2という癌にかかりにくい体質をつくる成分が含まれているそうです。
また、繊維食品としてファイバーが豊富で、体に良いことばかりの食品なので、是非に栽培に取組んで下さいと勧めていました。


机上での学習が終わり、次は実習です。
置賜総合支庁の北側駐車場倉庫前で、「原木なめこ稙菌実習」が行われました。

参加者の皆さんは実習で取り組んだ原木は一本持ち帰ることができます。
技術も学べて、おみやげまで付いている企画です。








2013.03.13:[お知らせ]

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