こども狂言クラブお稽古の取材【米沢市】伝国の杜
7月28日(日)は、伝国の杜こども狂言クラブのお稽古日でした。
今年度、和泉流狂言師の山下浩一郎先生を迎えての稽古は2回目となります。
【伝国の杜こども狂言クラブ お稽古の取り組み】
機ヾ靄椶韻い魁7・8・9月
*始めと終わりの挨拶
*基本の発生
*扇や足袋の扱いと着物の知識
*台本を読み進めて覚える期間 ←今回のお稽古はこちらになります。
*稽古記録の活用
供―乎罎韻い魁10・11月
*基本の所作
*セリフや謡の完成
*型つけ
*着物の着付け
掘ヾ粟けいこ 12・1・2月
*舞・型を覚える
*相手との合せけいこ
*着物・道具の片付け
検\果発表 3月
*発表する・見る
*稽古の成果を発表会で発揮する
この日のお稽古は14時から18時30分まで行いました。
演目ごとにクラス編成を行い、クラス別に山下先生のご指導のもと練習となります。
稽古に集中できるよう2時間を原則にクラス編成を心がけているとのことでした。
この日は山下先生を迎え2回目の稽古なので、基本的には小舞の謡と狂言のセリフ読みの練習です。
おけいこ演目
・狂言「鐘の音」
・狂言「盆山」
・小舞「七つ子」
・小舞「宇治の晒」
・狂言「仏師」
小舞「七つ子」謡の練習
山下先生がお手本となる謡をうたった後に、発音や音程などを確認しながら、練習します。
動画も併せてご覧ください。
小舞「宇治の晒」1対1でのお稽古です。
山下先生は、「とっても上手になったね!すごいね!」と褒めていらっしゃいました。
元気な姿がとっても可愛いです。
狂言「仏師」のセリフ読み
長く、難しいセリフを、山下先生のお手本の後に、確認しながら声に出して覚えます。
こども狂言クラブから代表して、
今年の演目で、狂言「鐘の音」という非常にレベルの高い狂言を演じる、高校2年生の深田さんにお話を聞きました。
― 狂言「鐘の音」の稽古は、今回が初なのですが、ほとんどが一人舞台で、題名にあるように、鐘の音を自分で声を出して表現しなければならないというのと、
自分で謡をうたいながら、同時に舞わなければいけないので、そういった部分では、かなりテクニックがいる演目なのですが、挑戦していきたいです。
また、今日の稽古では、稽古始めから終わりまで、全部の練習に参加したので、体力的な面でも大変な部分もありましたが、やっていくうちに狂言の面白さがわかってくるので良かったです。
深田さんは狂言クラブに加入して以来、今まで数々の狂言をこなされてきましたが、毎年新しい狂言に挑戦しています。
この日は、稽古始まりから終わりまで参加されており、積極的に練習に励んでおりました。
こども狂言クラブの活動は、学校との両立もあるので、忙しい合間のなかでの練習となると思いますが、今後の活躍に期待しています。
次のこども狂言クラブの発表会は、9月8日(日)「能楽の祭典」です。
伝国の杜・置賜文化ホール(米沢市)で開催されますので楽しみです。
◆発表会予定
2013年9月8日(日) 能楽の祭典
2013年11月17日(日) 三人の会 酒田市文化センター
2013年11月30日(土) 置賜こども芸術祭 飯豊あーす
2013年12月15日(土) 金剛流舞納会
2014年2月8日(土) 雪に舞う会
2014年3月21日(祝) 春休み発表会
さぁ、今週はいよいよ8月に突入です。
8月は、川西町の「小松豊年獅子踊り」や飯豊町の「中獅子踊り」、白鷹町の「八乙女の舞」など伝統あるお祭りが目白押しですので、こちらも練習の様子など伺わねばと思っておりますよ。
質問事項もまとめなければ・・。
いつもその伝統のルーツについて細かく聞いてしまう癖があるのですが、
意外と最初から知っている方は少ないんですよね。
伝承から伝承で何十年もずっと守られているものなんだなと感じます。
伝統って、地域のお祭りなんかもそうですが、当たり前のように思っていても、昔から続いているっていうのは、素晴らしいことなんだと思います。
特にお子さんなんかは、その地域で参加するのを嫌だなぁと思う方もいらっしゃると思います。
けれど、大人になったとき、決して無駄ではなく、良い思い出として必ず残るものなので、ぜひ参加して欲しいなぁと思います。
子どもの頃に感じる伝統(お祭りなど)と、大人になって改めて見てみる伝統は感じ方が違ったのでそう思いました。
その地域にしかない伝統ってすごいことだと思いませんか?
練習でお忙しい中、ご協力してくださる関係者のみなさんにはいつも感謝です。
置賜文化フォーラム編集員の文化リスがお送りしました。
置賜文化フォーラム
置賜文化フォーラム編集員の「文化リス」こと佐藤と申します。 置賜..