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山形県能楽の祭典出演【米沢市】伝国の杜こども狂言クラブ

山形県能楽の祭典出演【米沢市】伝国の杜こども狂言クラブ:画像


           


第10回山形県能楽の祭典が、9月8日(日)に伝国の杜・置賜文化ホールで開催されました。
伝国の杜・こども狂言クラブから7名が出演し、和泉流の狂言を披露しました。

能楽の祭典は、山形県内各地から各流派の能楽愛好者を米沢に迎えて能舞台で日頃の成果を披露し、能や狂言など日本の伝統芸能が盛大に繰り広げられます。
金剛流、観世流、喜多流の連吟や仕舞、素謡、舞囃子などが披露される中、こども狂言クラブの発表は始まりました。


◆演目

小舞「宇治の晒(うじのさらし)」
小舞「暁(あかつき)」
狂言「佐渡狐(さどぎつね)」


演目順にご紹介いたします。
演目の解説や子ども達の発表を終えての感想とともにご覧いただければと思います。


小舞「宇治の晒(うじのさらし)」

 



 謡:
 宇治の晒に、島に洲崎に立つ波をつけて
 浜千鳥の友呼ぶ声は、
 ちりちりやちりちり、ちりちりやちりちりと
 友呼ぶ所に、島陰よりも、櫓の音が
 からりころりからりころりと
 漕ぎ出だいで、釣りする所に、
 釣った所が、面白いとの。



解説:「釣ったところが、面白いとの〜〜」とカッコよく舞わなければなりません。
謡の声がセリフの元であり、舞の動きが動作の基本です。
何はなくとも、謡と舞が大事です。 


発表を終えた後に、舞を担当された小学3年生の女の子にお話を聞きました。

―小舞「宇治の晒」の発表を終えて、感想をお聞かせてください。


リハーサルのときは、声出しなどうまくできなくて、息も合わなかったのですが、本番では息ぴったりで、声出しもできたので良かったです。


―次の活動の目標はありますか?


間違えを直したりと、もっともっと上手に出来るようになりたいです。


―発表を通したり、そういった日々の稽古の積み重ねで、より良いものになるのかなと思います。今後のご活躍も応援しています。





小舞「暁(あかつき)」


 


 



 謡:
 暁の明星は
 西へちろり 東へちろり
 ちろりちろりとするときは
 扇(おうぎ)おっ取り 刀差(かたなさ)いて
 太刀(たち)の柄(つか)に手打ち掛けて
 去(い)のうよ 戻ろうよと
 言うては袂(たもと)に取りついた
 去(い)のうとも 戻ろうとも
 何(なに)ともそなたの御計(おっはか)らいと
 言うては小腰(こごし)に抱きついた
 愛しにはきりりんの
 きりりんきりりん
 かぎりりんの きりりんの
 手も力もないものを



解説:狂言小舞謡の曲名で、男が女の所に泊まったその暁、互いに別れを惜しんですがりつき、いとしいとしと言い合うことをうたったものです。
軽妙洒脱な趣のなかに濃艶な情緒を描き、軽快な狂言ノリのリズムの謡。
単独に謡い舞われるほか、狂言などに用いられ、浄瑠璃や歌舞伎などにとり入れられています。




狂言「佐渡狐(さどぎつね)」


 


 


 


 


解説:
佐渡の百姓と越後の百姓が、佐渡島にきつねがいるかいないかを、2人は腰の刀を賭けることにします。きつねを知らない佐渡の百姓は、役人に賄賂を渡して、みかえりに役人は、狐を見たことがない佐渡の百姓に細かく狐の姿を教えます。

越後の百姓が佐渡の百姓に狐に関する質問をしますが、役人の助けで賭けに勝った佐渡の百姓は越後の百姓の刀を取って去ります。
納得のいかない越後の百姓は佐渡の百姓を呼び止め、きつねの鳴き声を問いただします。
すると、佐渡の百姓は「ホーホケキョ」と答えてしまい、佐渡の百姓は刀を奪われてしまいます。
「自分の分だけでも返してくれ」と言いながら後を追う。といった笑いを誘うお話です。


アド“越後の百姓”を演じられた中学1年生の女の子に感想をお聞きしました。


―狂言「佐渡狐」の発表を終えて、自分で評価をつけるならば、100点満点中何点ですか?


100点満点中、70点くらいです。


―残りの30点は、どんなところが満足いきませんでしたか?


セリフが詰まってしまい、思い出すまでに間が空いてしまったことや、間違えてしまった部分があったところです。


―とても上手な発表だったと思いますが、反省点もある中で、良かった部分はありますか?


狂言「佐渡狐」を演じている中、客席に笑いが起きていたと聞いて、普段あまり笑われることが少ないので、ストーリーが客席に伝わり、笑いが起きていたことは良かったと思います。


―狂言「佐渡狐」は笑いを誘う面白いお話ですよね。鑑賞するたびに上達が感じられて、上手に演じられており、狂言はやっぱり面白いなぁと思いました。発表の機会を次回に繋げ、これからのご活躍も期待しています。





こども狂言クラブは、発表の機会が多くあるので、鑑賞するたびに子ども達の上達が感じられ、見事に演じ切る姿はとても立派だと思います。
引き続き、こども狂言クラブのご活躍を楽しみにしております。

置賜文化フォーラム編集員の文化リスがお送りしました。






○取材日    平成25年9月8日(日)
        出演:第10回山形県能楽の祭典
        会場:伝国の杜・置賜文化ホール(米沢市)
        時間:開演/午前9時30分 終演/16時40分


○取材協力   伝国の杜 こども狂言クラブのみなさん






2013.09.10:[お知らせ]

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