《平成23年度置賜の若手作家を探す展覧会[三月の画廊]報告書【Web版】》 |
置賜文化フォーラムでは、平成24年3月、置賜地域で活動をしている若手作家の展覧会「三月の画廊」を開催しました。この展覧会は、地域の皆さんに若手作家の活動を知っていただくとともに、地域や作家同士のつながりを深めていけるよう、そのきっかけのひとつとして開催したものです。また、展覧会にあわせて、若手作家の実態を知るためのアンケートを実施し、作家の思いや、置賜で活動する良い点、問題点などを浮き彫りにしました。アンケートの結果は、アートが地域にどう根ざしていくのかを考え、地域がサポートできることや、作家同士が協力し合える仕組みを模索するための貴重な資料となりました。
本報告書は、これら一連の取組みをダイジェスト的にまとめたものです。地域の文化活動の活性化や普及の一助となれば幸いです。結びになりましたが、関係各位のご協力に深く感謝の意を表しますとともに、今後とも「文化の薫り高い置賜」の創造に向けて、ご協力を賜りますようお願いいたします。
※平成24年3月に発行・配布した紙媒体を【Web版】として新たに当サイトに掲載致しました。
■ 概要
「三月の画廊」は置賜地域で活動している若手作家の掘り起し、紹介を目的とした展覧会です。平成23年度は22人の若手作家があつまり展覧会を開催しました。
2012年3月3日(土)−11日(日) 9:00−19:00
会場:白鷹町文化交流センターAYu:M
※駐車場あり/入場料・無料
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作家の器でコーヒーを味わうカフェ
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お問い合わせ
置賜総合支庁地域振興課
Tel 0238−26−6021
Blog http://samidare.jp/3garo/
主催:置賜文化フォーラム/主管:三月の画廊実行委員会
《展覧会》 2012年3月3日(土)−11日(日)
写真、絵画、イラスト、デザイン、工芸品などを作成している置賜の若手作家22名による展示。
《マーケット》2012年3月10日(土)
出展作家のなかから、ワイヤークラフト。似顔絵などのワークショップや作品販売など、作家本人から作品が購入できるブース。
《コーヒーブース》2012年3月10日(土)
出展している陶芸家のカップでコーヒーを飲みつつ、作品や展示会を楽しむ休憩所。
《交流会》2012年3月10日(土)
地域の方々、近隣の作家、出展者たちで交流会をおこない、今後、「こんなイベント・展覧会があったら面白い」という企画アイディアを考えるワークショップをおこないました。
■ 出展作家の紹介
■ メディア掲載報告と来場者数
報道機関
○置賜総合支庁定例記者懇談会にて報道各社へ告知(2012年2月28日)
○NCV文字情報(2012年2月)
○読売新聞に掲載(2012年3月2日)
○山形新聞に掲載(2012年3月10日)
○さくらんぼテレビにて放送(2012年3月10日)
紙媒体
○チラシ3,000枚(官公庁、学校、文化施設、公民館、駅、飲食店、イベント会場他)
○置賜管内市町広報誌(全戸配布/2012年2月中旬号〜3月1日号)
○置賜総合支庁ニュース3月号
WEB
○三月の画廊ブログ
○山形県ホームページ
○置賜管内市町ホームページ
○その他(おこしあいネット、米沢市観光協会、Webおきチョイ、おきためいてぃぶなどへ掲載以来)
来場者数
○161人 (芳名帳記入数)
■ アンケート
出展作家アンケート |
来場者アンケート |
■ これから
平成24年度は、若手作家の掘り起しを継続して行います。そして、今回よりもさらに繋がりが広がる様な展覧会を開催します。
今後の展望について、今年度の実行委員からは以下の意見が出ています。
○アーティストと地域の様々な主体をつなぎ、文化レベルの高い地域づくりを推進する組織をつくりたい。たとえば、ギャラリー・アトリエなど不動産情報の紹介、作家同士が能力を高め合える環境づくり、イベント等をお手伝いいただくサポーター等の養成、アートの視点から地域をデザインできるキュレーター、アートディレクターの育成など。
○そのためのステップとして、平成24年度は、展覧会に、クラフト市やワークショップなどを織り込み、地域の皆さんと交流を深めながら、アートを身近に感じていただくきっかけづくりをしたい。
○作家のレベルアップを図るために、勉強会や視察研修を開催したい。具体的には、魅力あるイベントの仕掛け方や、効果的な広報の仕方、地域とアートがどう関わっていけるのか、などを検討したい。
○WEB(ツイッタ―・フェイスブックなど)や紙媒体(フリーマガジンなど)を活用したメディア戦略、また、外部資金の活用などを研究し、作家自身による事業展開に繋がる土台固めをしたい。
フォーラムとしては24年度も出来る限りの支援を行きたいと思っています。
■ 置賜の宝発掘プロジェクト「置賜ワカテアーティスト」
置賜文化フォーラムでは、置賜の地域資源を「置賜の宝」として発掘、再評価し、ウェブ上で発信するプロジェクトを展開しています。
この度「三月の画廊」と連動して、置賜を拠点に活動している若手アーティストを「置賜の宝」として取り上げ、作品はもちろんのこと、作業工程や発表のスタイルなど、作家それぞれの想いやこだわりをたっぷり紹介しています。
WEB=http://okibun.jp/wakateartist/
■ 三月の画廊を終えて
置賜の若手作家がどこで何をしているのか、どんな思いで活動をしているのか知りたい!そんな思いから、作家掘り起こしに着手したのが平成23年7月。「この町に若手作家なんていないよ」と言われながらも、情報を手繰り寄せ、一人、また一人とリストを増やしていきました。
同年12月、若手作家の有志で実行委員会を立ち上げ、企画の検討へ。そして翌年3月3日に開催を迎えた置賜若手作家展覧会「三月の画廊」には、22名の豊かな個性が出揃い、見ごたえのある作品を見せてくれました。
準備期間が短く、作品が発表できなかった、広報が行き届かなかった等の反省点も多々ありますが、沢山の新たな出会いが生まれ、今後の展開に繋がる土台が出来たのは大きな成果でした。会期中に名乗りを上げてくれた作家もおり、輪はまだまだ広がりそうです。
会期を終えた3月13日、実行委員による振り返りと今後についてのミーティング芸術文化のチカラが地域に活力を与え、新たな交流を生みだす、そんな豊かな置賜にしたい。意欲ある若手作家のエネルギーは、深夜まで語りあい、時にはぶつかり合いながらも、この地域の将来像を本気で考える場となりました。 さて、これから。2012年度は、勉強会で力をつけるとともに、ワークショップやクラフト市などを織り交ぜた展覧会を開催し、地域との交流を深めていきます。加えてアイディア戦略なども研究します。そして2015年には、山形置賜ならではの独創的な芸術祭を開催し、全国に打って出ることができたら・・・そんなビジョンを持っています。
豊かな自然と長い歴史の中で培われた伝統文化が息づくここ置賜の地で、「三月の画廊」から生まれた芽が力強く枝葉を伸ばしていけるよう、この報告書を手にとってくださった皆様、地域の皆様が、光となり水となって、芽を育て、美しい大輪の花を咲かせる日が来ることを願って、「三月の画廊」結びの言葉とします。
平成24年3月16日 置賜文化フォーラム事務局 山形県置賜総合支庁地域振興課 太田暁子 |
三月の画廊の二日後 ≪平成二十三年度置賜の若手作家を探す展覧会[三月の画廊]報告書≫
○発行日
平成24年3月27日(火)
○発行
置賜文化フォーラム
事務局=山形県置賜総合支庁地域振興課(山形県米沢市金池7-1-50)
〒992-0012山形県米沢市金池7-1-50
TEL=0238-26-6021/FAX=0238-26-6022
ホームページ=http://okibun.jp
○制作
「三月の画廊」実行委員会
実行委員長:鈴木公人
実行委員:大沼洋美/手塚真世/宮本晶朗
事務局:置賜文化フォーラム(太田/勝見/清水)
報告書デザイン:吉田勝信/加藤愛花里
報告書写真:大沼洋美
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