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中獅子踊り練習の取材その◆敞嗚町】中地区(中公民館)

中獅子踊り練習の取材その◆敞嗚町】中地区(中公民館):画像


           



8月9日(金)にも飯豊町無形文化財「中獅子踊り」の練習に伺いました。
この日は、獅子頭(ししがしら)を被っての練習です。
※前回の練習(8月5日(月))につきましては、こちらをご覧ください。







飯豊町中地区の中公民館には張り紙も張り出され、いよいよ獅子踊りの日が近づいてきました。







この日からはいよいよ中獅子踊りに伝わる獅子頭が登場です。
この三匹の獅子が主役となります。


左から、友獅子、雌獅子、雄獅子です。
三匹とも似ていますが、大きさ・模様が違い、三様です。







中獅子踊りの歴史は、そもそもの起源は明確ではありませんが、今から600〜700年前と言われています。
現在踊られている「中獅子踊り」はいつ頃から踊られていたかは、明治時代からはあったとされ、
こちらの道具からも明治三十三年に新調されておりますので、それ以前からも盛んに踊られていたことがわかります。







こちらは「中獅子踊り」で使用するまといです。
獅子の行列の先頭にまといを持ちます。
山形県の獅子踊りの特徴のひとつに、このまといがあげられますが、山形県以外の地域にはみられない特徴だそうです。


色男(いろおとこ)と称する者が一人、このまといを持ちます。
まといの上部に桜の花がつけてあるのがわかりますが、獅子が桜の花の咲く頃うたい踊って、自分の心を慰めたということと、日本の象徴を表しています。







女の子は、笛吹きです。
「中獅子踊り」の当初は、笛吹きも男の子が担っていたそうですが、近年の人出不足と存続の関係から、女の子も笛役に参加しています。
















こちらは獅子踊りの終盤の演目の「三角踊り(さんかくおどり)」です。
その名の通り、獅子が三角の形になって踊ります。










最後は「輪くぐり」の練習で締めくくります。
中獅子踊りの「輪くぐり」は以前に火をつけての「火の輪くぐり」を行った年もあったそうです。
獅子(獣)は、火が怖いですが、怖いものに立ち向かっていく姿勢、意思表明が伝わります。





中獅子踊り保存会のご指導者の方は、
「自身も幼い頃から中獅子踊りに参加し、大人になった現在も自分の子に受け継ぎ、また近所の子たちも地元から離れる人も多い中で、これだけ集まって、毎年中獅子踊りをできることは凄いことでもあり、嬉しいことです。」と言っておりました。


いよいよ8月14日に迫った飯豊町「中獅子踊り」
前の庭・後の庭の唄と踊りが続けられ、終わればみち笛により、その次、その次の庭へと移動し、豊作を祝う喜びに満ちた人々は、その後を追って、そして夏の夜は次第に更けていきます。


飯豊町「中獅子踊り」

日時:平成25年8月14日(水) 午後5時30分〜

巡演順番:1.中北 公民館出発
     2.沖 公民館前(午後5時30分より)
     3.新田 自治館前(午後6時10分より)
     4.中西 公民館前(午後6時50分より)
     5.中北 公民館前(午後8時より)
     6.中 公民館前(午後8時40分より)


主催:中獅子踊り保存会


ぜひ機会がございましたら、「中獅子踊り」に足を運んでみてください。
置賜文化フォーラム編集員の文化リスがお送りしました。






○取材日    平成25年8月9日(金)

○取材ご協力  中獅子踊り保存会の皆さん
        中 公民館(飯豊町)







2013.08.12:[お知らせ]

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