【ご報告】置賜こども芸術祭2013 沖小歌舞伎 敕租芸能部門】
置賜こども芸術祭2013(舞台芸術部門)のご報告パート3です。
平成25年11月30日(土)に、飯豊町町民総合センター「あ〜す」で『置賜こども芸術祭2013』が開催されました。
第2部の伝統芸能部門のトリを飾っていただいた沖小歌舞伎をお伝えします。
置賜こども芸術祭2013〜第1部〜【合唱部門】
置賜こども芸術祭2013〜第2部〜【伝統芸能部門】の様子はこちらをご覧ください。
第2部【伝統芸能部門】
■小国町立沖庭小学校 沖小歌舞伎
(1)白浪五人男〜稲瀬川勢揃いの場〜
(2)絵本太功記九段目〜山崎合戦の場〜
最後のプログラム、トリを飾っていただいたのは、
小国町立沖庭小学校の沖小歌舞伎の皆さんです。
沖小歌舞伎は、以前に置賜文化フォーラムでも取材させて頂き、掲載しております。
「沖小歌舞伎」最終公演 頁鯱恩淇傭吠圈
「沖小歌舞伎」最終公演◆奮本太功記 九段目編)
「沖小歌舞伎」最終公演8演を終えて
こちらも併せてご参照ください。
沖庭小学校は、今年度限りで閉校することとなっており、沖庭小学校で26年間受け継がれてきた沖小歌舞伎も、この日の置賜こども芸術祭の公演をもって、最終公演となりました。
沖庭小学校の全校生徒、1年生から6年生まで22名全員が出演します。
(1)白浪五人男〜稲瀬川勢揃いの場〜
弁天小僧菊之助(小学5年生)
忠信利平(小学4年生)
赤星十三郎(小学4年生)
日本駄右衛門(小学4年生)
南郷力丸(小学4年生)
五人のあでやかな衣装と歌舞伎独特の美しいセリフ、錦絵のような見た目の美しさも一つの見所です。
一人一人が見得を切る場面。
七五調のリズミカルな調子で一人一人名乗りを上げ、見得を切ります。
ここがこの演目の最高の見せ場です。
大声で名乗りを上げる児童は美しく、勇ましく、それぞれの役柄を堂々と演じ切りました。
ときに、大人の色気を感じさせます。
お化粧や着付けには、2時間ほどかかります。
大きく見得を切る姿は、大人顔負けの演技です。
◆お化粧風景
化粧や着付けは、保護者の役目です。
保護者を対象にこれまで、化粧や着付けの講習会も開いてきました。
教頭先生もお化粧を手伝います。
準備の際、「これが本当に最後の化粧です。最後にふさわしいような化粧をお願いします。」と声が聞こえてきました。
保護者が子に、歌舞伎の化粧を施すのは、本当にこれが最後なのです。
最後の化粧は保護者にとっても、様々な思いが詰まった光景になったことでしょう。
演じている児童たちは舞台上ではとても大きく見え、堂々とした演技に本当に小学生が演じているものかと思わせるものでした。
歌舞伎役者に変貌した舞台上と普段の学校生活、そのスイッチの切り換えに感心させられ、この沖小歌舞伎が教育の一環として、これまでいかに児童たちを育て上げてきたか、考えさせられる観劇でした。
次回の記事では、2演目目の「絵本太功記」をご紹介します。
緊張感の中にも、ひょうきんな和尚(おしょう)と百姓たちの滑稽な演技がとてもいい味を出していました。
会場は多くの笑いと拍手に包まれており、最後のプログラムにふさわしい素晴らしい演技でした。
引き続き、置賜文化フォーラムをご覧くださいますようお願い申し上げます。
置賜文化フォーラム編集員の文化リスがお送りしました。
○関連記事 : ・置賜こども芸術祭2012
2012年11月10日(土) 高畠町文化ホールまほら
・置賜こども芸術祭2011(前編)
2011年12月3日(土) 長井市民文化会館
・置賜こども芸術祭2011(後編)
2011年12月3日(土) 長井市民文化会館
2013.12.16:[お知らせ]
置賜文化フォーラム
置賜文化フォーラム編集員の「文化リス」こと佐藤と申します。 置賜..